独立開業・起業・創業のハードルについて解説

1円起業!?

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今の時代、まとまったお金がなくても誰でも起業することができます。
制度上は資本金が1円から会社が設立できるという「1円起業」が登場しました。
実際は不可能ですが、最低でも300万円ほどなければ起業できない昔と比較すれば、起業のハードルはかなり下がったと言えます。

現実的には、設立にかかる費用は事務手数料だけでおよそ20万円です。
あとは、開業資金と運転資金が必要となってきます。

開業資金は業種ごとに違いがあり、例えば居酒屋などは

「抑えて200万円、平均600万円、こだわって1,000万円」

などと言われています。
立地条件やお店の規模などによりふり幅が左右されますが、1円起業からは程遠い印象ですね。

一方極端な例ですが、アフィリエイトなどであれば、パソコンさえあればドメイン代とサーバー代くらいで数千円から始めることができます。
誰でも起業できるというのはこういうことなのですね。

確かに起業する者にとって風通しはよくなりましたが、本格的に起業するとなると、やはりそれなりにハードルは乗り越えなければなりません。

乗り越えるべきハードルとそれを乗り越える方法

ハードルの数や内容は人それぞれだと思いますが、一般的に①「お金」②「周囲の反対」③「不安」④「個人か法人か」などが挙げられます。
ひとつずつ説明いたします。

起業資金については最近かなり安くなったとはいえ、やはりお金のことは常に心配の材料になります。
まず、自己資金をできるだけ多く用意し、足りない起業資金については「日本政策金融公庫」や「地元の信用金庫」など、融資してくれやすい場所に申し出ることです。
また、ベンチャー企業への出資を行っているベンチャーキャピタルや、個人投資家から出資してもらうという方法もあります。

そして今どきは、クラウドファンディングで世の中から資金を集めるといった手段もあります。(最近ではフィギュアスケートのある女子選手が、度重なる遠征費やコーチ代、振り付け代などの高額な資金を集めるためにクラウドファンディングを利用しているといった例もあります。)

自分にやる気があっても、身内が反対しているということはよく耳にします。
起業するには周りの応援は欠かせません。
周りを説得する最も効果のあるものは、「信頼感」です。普段から有言実行を心掛け、何かをやり遂げる強い意志と誠意も必要です。
そして何よりしっかりとした事業計画を練ることで、周囲に安心してもらうことです。

誰だって不安はあります。
しかしこの不安を出来るだけ払拭するには、まず小さなことから始めることをお勧めします。
立派なオフィスを構えようなどと気張らずに、例えば最初は自宅を事務所にしたり、飲食店をやるのなら、屋台などの小さなお店から始めたりすることです。または副業から始めるという手もあります。
この様な経験を積むことで手応えを掴むことができれば、それが自信に繋がります。
徐々に大きくしていけばよいのです。

会社を設立する場合、個人事業主として設立するのか、または法人として設立するかを選択することになります。
別の記事で詳しくご説明しますが、個人と法人のどちらを選択するかで、様々な条件や手続きの仕方が変わってきます。
両者それぞれのメリットデメリットを踏まえ、自分のスタイルに合った起業形態を選択しましょう。