経理とは何か?経理の必要性についてお話します

経理_小林安夫税理士事務所
お金の処理のことを一般的に「経理」といいますが、もう少し詳しく言うと、会社内外でのお金の出入りをルールに従ってまとめ、計算書類にすることです。

更に、これらをまとめたものを、「財務諸表(決算書)」といいます。
財務諸表は、会社の健康診断書のようなもので、これを読み解くことで会社がうまく行っているのか、または下がり調子なのかを判断することができます。
代表的なもとして、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書が挙げられ、「財務三表」などと言われます。

損益計算書とは簡単に言えば「儲け」で、売上げなどの収益から費用を差し引いた会社の利益を示したものです。

貸借対照表は、そこから会社の全財産が見えてきます。
プラス財産のみならず借入金などのマイナス財産も含め、全ての財産を総括してまとめた表です。

そして、「お金の流れ」により会社の実態を示す財務表が、キャッシュフロー計算書です。
正に、お金(キャッシュ)の流れ(フロー)を意味するもので、これにより帳簿と手元のお金が食い違う理由も見えてきます。
そして、経営状態や将来の会社の支払能力も見極めることができます。

極端なことを言えば、企業が儲かっていなくても、資金が滞りなく回っていれば倒産することはなく、逆に損益計算書が利益を示していてもキャッシュフロー計算書で資金が枯渇していれば倒産してしまうことも有り得るのです。

税務署対策のためだけに経理を行うのであれば、節税分野に強い税理士事務所さんにお手伝いしてもらうという手もあります。
但し、節税も過ぎると危険です。

「利益を減らして節税する」ということは、手持ちのお金も減ることに繋がるからです。

例えば、「経費で落とせるから」と言って節税だけを目的にした商品を買ったとします。

すると、その分利益も減りますが、当然のことながら、同じ分だけお金も減ってしまうのです!
事業に要するお金が足りなくなったら、銀行から借りなければなりません。
それを繰り返すことで銀行からの信用度が下がり、貸付条件も厳しくなります。
利益も出ていない事業者に快く貸してくれる銀行など、あるでしょうか?

増える金利に乗じて返済金も増え、結果的には自分で自分の首を絞める状態になりかねません。

「勘定合って銭足らず」状態に陥らないよう利益と資金のからくりを十分に理解しておきましょう。

当事務所は、いかに資金の流れを円滑にするかという所に重点を置き、個々のお客様の経営状態に適したアドバイスを心掛けております。
今のお客様に足りないもの、また、ここをこう変えた方がよりプラスに転じるといった要素があればご提案させていただきますので、ただ漠然とした不安をお持ちの方も是非ご相談にいらしてください。

私たちの仕事は、単に税金の計算屋などではなく、経理をスムーズに行い会社の現在から未来の事業に役立つ指標を作ることが本来の役割だと考えております。

「本来の仕事ではない経理計算」に時間を割かれるのは本意ではないことと思います。
経営計画に専念するためにも、当事務所を遠慮なくご活用ください。
是非とも皆さまの経営継続のお役にたてることを願っております。